パンチ島田のさすらい放湯記

浅間温泉 仙気の湯

その名称から「浅間山」の周辺にある温泉かと誤解されがちであるが、五十キロメートル離れているので直接の関係はない。昭和の昔、松本の奥座敷として賑わった湯治場だが既に旅館の半数が廃業。名前のとおり仙気に効くとして江戸の頃から続くこの名湯も、平成の初めに他の共同湯と合併して新築され、現在に至る。内湯に注がれるのは、複数の源泉を混合し、そのままかけ流しにした無色透明の湯。僅かに湯の花が交じる。飲泉可能で、湯口から掬って口に含むと仄かな硫化水素臭と適度な塩味。熱くて長湯には向かないが、身体が引締まる感じは悪くはない。

※温泉情報

①入浴施設・〇二六三(四六)五五五三

②長野県松本市浅間温泉三丁目四―二二(JR篠ノ井線松本駅からアルピコ交通バスで「湯坂」下車徒歩二分)

③四百円

④低張性―アルカリ性―高温泉・アルカリ性単純温泉、神経痛・筋肉痛など

公式サイトはありません

(島田祐輔)

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