新年あけましておめでとうございます。
昨年は能登半島での地震、羽田空港での航空機衝突事故で始まり、その後も大雨や台風などの自然災害が続きました。あらためて被害に遭われたみなさんに心よりお見舞い申し上げます。
こうした災害や事故のニュースを耳にするたびに、あらためて自治体の役割を考え直す機会にもなった年でもありました。災害や事故が起きたときに住民や滞在者の安全・安心を守ると同時に、誰もが健康で文化的に生きる権利(日本国憲法第25条)を保障することが自治体や自治体病院の重要な役割ではないでしょうか。
しかし、昨今は「コストダウン」「効率化」ばかりが注視され、一番大切にされなければならないことが後回しにされているのではないかと感じることも多くあります。私たちの働く大阪府や府立病院機構においても「効率化」や「経営」ばかりが強調され、人や予算が足りないため、本来やらなければならない仕事ができなかったり、そのために長時間労働を強いられる職員も少なくありません。その結果、トップダウンの府政運営や評価制度も相まって、職場の風通しが悪くなったり、ハラスメントが多発したり、職場のメンタル疾患により休職・退職する職員が後を絶たず、働きづらい環境が広がっています。職場の中の「人の余裕」「時間の余裕」「心の余裕」がなくなり、本来みんなが持っているやさしさや思いやりさえ奪い去られているような気がします。
だからこそ労働組合(府職労)に加入する仲間をたくさん増やして、職場の中に「余裕」をつくり、みんながやりがいと思いやりを持って府民のために働き、働きやすいと感じる職場をつくっていきたいと強く感じます。そのために、多くの組合員・職員のみなさんとしっかり力を合わせていきたいと思います。
今年は巳年です。巳(へび)は古代から再生や永遠の象徴とされ、皮を脱ぎ捨て新たな姿に生まれ変わる姿が象徴的で、巳年は「復活と再生」の年とも言われています。職場に「人・時間・心の余裕」を取り戻し、働きやすい職場への再生へ全力を尽くします。引き続く、府職労へのご協力・ご支援をお願いします。