裾花峡温泉 うるおい館
深山幽谷に湧く秘湯を思わせるような温泉名だが、実は長野県庁から徒歩圏の住宅街に建つ創業から二十年余りの比較的新しい温泉旅館。朝早くから夜遅くまで日帰り客を受け入れる。黄褐色の濁り湯は意外なほど湯量豊富で、ほぼ適温のかけ流しの源泉が溢れていて、「白岩の湯」には打たせ湯もある。裾花川に面する長い露天風呂は、対岸の旭山の白い岩壁が目の前に迫り、正に山峡の趣。内湯の一つには離れた別の泉源から運ぶ無色透明の保玉湯乃華温泉もある。手軽に本格的な山の湯の雰囲気に浸れるのだから、休日の朝の盛況も頷ける。
※温泉情報
①宿泊施設・〇二六(二三七)四一二六
②長野県長野市大字南長野妻科九八(JR北陸新幹線長野駅から長電バスで「県庁前」下車徒歩十五分)
③八百円(土日祝は百五十円増)
④等張性―中性―高温泉・ナトリウム―塩化物泉ほか、神経痛・筋肉痛など
公式サイト https://uruoikan.com/
(島田祐輔)