2024府職労要求交渉
働きやすい職場のためにみんなで声をあげよう


5月20日、府職労は2月27日に提出した「府職労2024年度要求書」にもとづき団体交渉を行いました。交渉では職場から参加した8名が、給料の引上げ、オンコール手当の創設、欠員の補充、評価制度の廃止、子の看護休暇の拡充など、職場の実態を踏まえて発言し、実現を迫りました。

交渉に参加した企画厚生課長、人事課長は、切実な職場実態に耳は傾けつつも、国や他府県の状況等を理由に「現時点では困難」との回答をくり返しました。

府職労は、今回の交渉を踏まえて6月に行う夏季要求交渉でも引き続き要求実現をめざします。

働きやすい職場をつくるには、みんなが労働組合に加入し、力を合わせることが必要です。府職労に加入しましょう。

異常な暑さの職場を改善して

残業時間に冷暖房運転がないので、残業している職員は高温多湿の中で業務を強いられています。昨年7月~8月には室内温度32.3度も記録されています。忙しい業務の中での記録ですので、すべてが記録されているわけではないです。職員が体調を壊すことなく、安心して快適に仕事ができるようにしてください。

洋式トイレを設置して

別館トイレは洋式トイレが各フロアで1か所程度しかなく、洋式を求めて上下の階に行くという状況も起きている。足腰が不自由な職員にとっては、和式で用を足すのが困難であるという実態もあります。トイレを我慢して体調を崩すようなことにもなりかねません。今の時代、どこでも洋式トイレがあたりまえ。早急に洋式化を進めるよう求めます。

中堅・ベテラン職員にも賃上げを

昨年度の給与改定は、中堅・ベテラン職員は500円のみ。物価上昇が続く中、あまりにもひど過ぎる。若手職員が増えるもと、組織の中心として働いている中堅・ベテラン職員のモチベーションは低下し続けている。こんな給料体系では若手職員も安心して働き続けられない。物価上昇に見合う賃上げを強く求めます。

欠員補充を直ちに

保健所の感染症チームは持ち帰り電話で対応を行っています。「予定が入れられない」など、持ち帰り電話による緊張や重圧の声が多く寄せられています。職場からは「せめてオンコール手当を出すべき」という声があがっています。また、保健所では人が足りず、長時間労働による疲労蓄積、メンタル疾患による病気休暇などで年度途中の欠員が生じた場合、その補充がされません。その結果、まわりの職員の負担がさらに大きくなり、病気休暇が続いて発生するなど悪循環となっています。欠員補充を直ちに行うことを強く求めます。

子の看護休暇の拡充を

子育て部分休暇を利用していますが、給料は減額されるのに業務量は減らず、部分休業を取り消して残業することもあります。安心して部分休暇が利用できるように、業務量の軽減、代替職員や非常勤職員の配置などをお願いします。

子どもが3人いますが子の看護休暇は10日しかありません。1人が感染症にかかると、必ず他の子にも感染するので10日では足りません。1人につき5日となるよう拡充を求めます。

オンコール手当を支給して

子ども家庭センター職員は、夜間休日も当番で緊急対応のための待機があります。私は昨日二次対応でしたが、今朝までに所管センターの所長や次長だけで8人に計20回の連絡をし、最後の連絡は深夜2時でした。職場での対応が18時に終わり、移動中に駅で1時間電話のやり取り、帰宅して5分後から電話対応が続きました。夜間の一時保護も2件あり、警察や関係機関との電話連絡が続き、出動班の対応終了を確認したのが朝6時で、ほぼ眠れません。これだけ拘束されていても、時間外勤務手当が支給されるのは電話対応等の時間だけで待機時間は何の手当もありません。職員の自己犠牲に頼るような制度はやめるべき。きちんと体制をつくるか、必要な手当を支給するべきです。

名札の基準は見直すべき

自治体や民間企業での名札表記の簡略化が進んでいます。庁内でも女性職員へのつきまとい、来庁者が職員の動画をUPする、SNSに職員の個人名と顔写真を晒すという事態も発生しています。

名札着用は、基準では「職員の自覚と責任」「職員相互の連帯」「円滑な府政の推進」などを理由にしていますが、表記を簡素化しても、何の支障もない。何か大きな問題が起きてからでは遅すぎます。時代の変化に見合った対応を求めます。

水防業務に適切な手当を

都市整備部の職場では、豪雨や台風など、毎年発生する災害対応に取り組んでいます。水防業務は気象警報に連動して発令されるため、深夜や休日であっても職員は出勤を求められます。深夜帯の呼び出しであっても職場到着までは「通勤扱い」として時間外勤務の支給が行われません。休日の早朝に呼び出され、タクシーがつかまらなかったため最寄駅で始発列車を待ち、職場に到着する直前、水防業務解除の連絡があり、引き返すこともありました。その場合、1円の手当も支給されません。職員の奮闘に見合う手当支給を求めます。

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