My Story ~私と労働組合(12)~ 声をあげることが大事と実感! みんなでつくる労働組合

労働組合に入るのは当たり前

私は大阪府立病院機構で働く看護師です。そして、府職労の本部役員をしています。看護師になる前は、一般企業で働いていました。そこにも労働組合はありましたが、入職と同時に全員が組合に加入することになっていました。労働組合が何をしているところかわからない状態でしたが、私の中では、働く人にとって労働組合に加入するのは当たり前という認識でした。先輩に誘われるままに組合の交流会などに参加し、労働組合の役割が理解でき、なくてはならない組織であることを実感しました。

命を守りたい、仲間がいるから頑張れた

2019年12月からコロナが流行し、未知なるウイルスとの戦いが始まりました。自分も感染するかもしれないと思いながらもコロナ病棟で働くことを決意しました。医療者でさえ、感染対策に不安を覚えながらの勤務でした。当初は、コロナ患者を受けている病院というだけで偏見がある状態でした。緊張しながらの勤務と制限されるプライベートで身も心も疲弊していきました。「もう嫌だ」と何人もの看護師が辞めていきました。それでも、頑張ってきたのは、1人でも多くの命を守りたい、私でも役に立つことがあるのなら頑張ろうと励まし合える仲間がいたからです。
コロナが流行してから3年が経ちました。期限があれば頑張れることもありますが、まだ終わりは見えません。いつまで頑張ればいいのでしょう。昨年末に東京の救急隊員が居眠り運転で事故を起こしニュースになりました。トイレに行く時間もなく、現場は疲弊している。今回の事故は起こるべくして起こったと話す隊員。病院でも同じようなことが起こっています。大きな事故が起きなければ、改善されないのか。その当事者になりたくないから、みんな必死です。大きな事故が起こってからでは遅いのです。

労働組合には力がある

地方公務員法で公務員は「府民全体の奉仕者として公共の利益のために勤務し、かつ、職務の遂行に当たっては、全力を挙げてこれに専念しなければならない」と定められています。責任感・使命感をもって業務に当たっていても、3年続けば身も心も疲弊します。私たち府の職員が元気に働けなければ、府民の安全・安心を守り、命と暮らしを支える仕事はできないのです。事故が起こってから対応するのではなく、未然に防げるよう対応が必要なのです。
個人で交渉しても聞き流されるのは目に見えています。しかし、組合には労働三権が保障されており「団結権」「団体交渉権」「団体行動権」が認められています。1人の声から、2人、3人と共感されることもあります。その声が、たくさん集まれば大きな力になります。交渉しても報われないこともありますが、声を上げることが大事だと思います。

組合の活動に興味を持ってほしい

府職労では「仕方ないからあきらめないへ」をスローガンに掲げています。会議では、それぞれが意見を言いやすいようにグループセッションが取り入れられています。会議というと堅苦しく退屈なイメージですが、いろいろな意見から新しいアイデアが生まれ、時間を忘れるくらい有意義な時間です。保健所では、今でも夜間・休日の緊急電話を職員に持ち帰らせて対応させるという状況が続いています。仕事で疲弊し、家に帰っても気が休まらず、さらに睡眠さえ安心してとれない状況では、働く意欲さえ奪ってしまいかねません。保健師、保健所職員増やしてキャンペーンを展開し、オンライン署名6万1143人分の署名を大阪府知事と厚生労働大臣に提出し、各保健所の定員が1名増加することに繋がりました。労働組合って活動してるん?と聞かれることもありますが、組合に興味を持ってもらえるとうれしいです。

 

組合加入はこちらから▼

https://www.fusyokuro.gr.jp/participation

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