過労死や過労による健康破壊のない社会に

思いを一つに現場の声を国会・政府に届けよう

この間、府職労は「大阪府の保健師、保健所職員増やしてキャンペーン」を取り組み、保健師と職員の増員を実現しました。そして、京都府や京都市の労働組合と協力し、自治体職員の過労死基準を超えるような長時間労働を解消するため「いのち守る33キャンペーン」に取り組んでいます。

 

ラストスパート集会に83人が参加

これまで国会議員へのロビイング(要請行動)、厚生労働大臣政務官との懇談を行い、いよいよ11月2日には署名提出アクションを行います。10月13日にはラストスパート集会をオンラインで開催し、全国から83人が参加しました。オープニング動画に続き、これまでの取り組み報告のあと、3名の国会議員から激励のあいさつがありました。
国会議員あいさつのあとは、3人の自治体職員による職場実態報告と2人のゲストスピーチを受けて、クラウドファンディングの説明と署名提出アクションに向けた行動呼びかけがありました。

 

ラストスパートのおねがい

いよいよ11月2日が署名提出です。私たちの願いを実現するため、あと一回り広げてください。全国の自治体で働く仲間といっしょに、国会と政府に届けるため、クラウドファンディングにも取り組んでいます。声を上げることでこそ、現状を変えることができます。引き続き、みなさんのご協力をよろしくお願いします。

 

オンライン署名はこちら https://www.change.org/inochimamoru33

 

クラウドファンディングはこちら

https://camp-fire.jp/projects/view/628664

国会議員のあいさつ

川田 龍平 参議院議員(立憲民主党)

みなさんのお話を聞き、現状を何とかしないといけないと強く思った。携帯電話の持ち帰りで気が休めない実態を何とかしないといけない。法改正や予算・人員増が必要。みなさんの声を実現するため超党派で国会に届けたい。

 

倉林 明子 参議院議員(日本共産党)

ロビイングでのみなさんの声が超党派での動きに繋がった。現場の声が国会を動かす力になり、現場を変えるために政治を動かしていく。現場の声にとことん励まされている。何とかしようと連携して進めている。

 

福島みずほ 参議院議員(社会民主党)

さまざまな現場の声を聞かせていただきありがたかった。やりがいがあっても辞めていくという声に心を痛めている。労働時間の上限規制と法改正、ガイドライン策定など成果を出したい。

 

自治体職員の声

大阪府 保健師

休日出勤当番はあたり前に続き、一部の職員は強制的に時差勤務を強いられ、公用携帯を持ち帰り、自宅で緊急対応している問題は解決していない。コロナの波がくるたびに時間外労働時間数が増え、深夜までの残業があたり前、場合によっては明け方まで働き、現場の職員の頑張りだけで乗り越えている。コロナ対応で派遣や委託で人数を揃えるだけでは住民サービスは低下するばかり。公務職場の職員が大切にされることが、住民サービスの維持向上につながる。

 

京都府 行政職

議会開催時は深夜まで働くこともあり、月60~80時間程度の残業、100時間近い月もあり、周りからは死ぬのではないかと言われたこともある。子どもが小さいので早く帰りたいが、それも叶わず、育児は妻に任せっきりで申し訳ないと思う。公務員である以上、いかなる事態にも対応することが求められるが、コロナ禍が長期化する中で、職員の生活や健康も大切にしてほしい。

 

大阪府 児童相談所職員

保育園や学校からの虐待通告が増え、一時保護所も満床状況が続き、別施設への一時保護委託や早期の引き取りを模索する日々。事務所にいる職員が協力し合い、緊急業務に対応したあと、本来の仕事を夜遅くまで時間外労働でこなす場合がほとんど。自分自身も忙しいが、目の前のケースを対応しなければならない。育児時間や育児部分休業中であっても、パートナーに育児を任せて働かざるを得ない。職員の育成と長時間労働を制限する法整備が急務であり、キャンペーンの成功で改善を求めたい。

 

ゲストスピーチ

飯島 章太さん 千葉県元児童相談所職員

任用直後からまともな研修もなく、いきなりの夜間宿直勤務となり、休憩場所もなく、廊下で寝る日々が続いた。6人に1人が精神疾患を発症し、全体で1割が休職する事態にもなった。20人定員の一時保護所に40人、最大60人と定員の3倍となったこともある。余裕のない勤務状態と張りつめた雰囲気に、自分が虐待してしまうのではないかとの不安と長時間労働が重なり、退職に追い込まれ、裁判を行うことになった。自分を守ることは子どもたちを守ることにつながる。私は一人で裁判をたたかっているが、33キャンペーンは支えあえる仲間がいる。キャンペーンに賛同し、支えあえる社会にしていきたい。

 

鈴木 緑さん 北海道勤医協中央病院看護師

地方の診療所では2交代勤務をしていたこともあった。40~50歳代での透析室の勤務は厳しく、寝るときはいつも、明日目が覚めるのか不安になった。自己犠牲や善意で成り立つ社会のしくみを変える必要がある。ある新卒看護師が職場配属後、自死した事件が起きた。労災認定を勝ち取ったが彼女は二度と帰って来ない。残業が少なくても過重労働となっている実態もあり、長期病欠者も増えている。生理休暇も取れず、しんどい思いしながら働かざるを得ない。しんどいときには休める職場にしたい。

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