今回より「遊歩道」に代わり、これまで本庁ニュース(休刊中)で掲載していた「パンチ島田のさすらい放湯記」を掲載します。(掲載回数は休刊した本庁ニュースからの継続で表示)ご愛読よろしくお願いいたします。
曽山寺温泉 ほのかの湯
昨夏、宮崎市に待望の源泉かけ流しの温泉が誕生した。県産の杉を百パーセント使用した露天風呂完備の完全個室型浴室が十四戸並ぶ。俗に「家族風呂」と呼ばれる九州で人気がある入浴施設で、大分や熊本、鹿児島では随分前から定着しているが、宮崎ではまだ珍しい。客が入れ替わる都度湯を張り替えるが、更に栓を捻れば新しい湯が大量に注がれる。無色透明の源泉はそのままだと熱過ぎるので、自分で加水して温度を調整するが、多少薄めても気泡も多く、柔らかい滑りを損なわない。微かな硫化水素臭と杉の香りに包まれて、湯を少し出したままにして、ささやかな贅沢を満喫する。
※温泉情報
①入浴施設・〇九八五(六六)〇五九一
②宮崎県宮崎市大字加江田字片ノ田三七二九―一(JR日南本線曽山寺駅から徒歩十三分)
③二千円(六十分)から
④低張性―弱アルカリ性―高温泉・単純温泉、神経痛・筋肉痛など
公式サイト https://honokanoyu.com/
(島田祐輔)