遊歩道

この一年半、人と人との繋がりについて考える機会が多かったのではないだろうか。普段何気なく会っていた人と気軽に会えなくなり、お盆の帰省を取りやめた方も多かったことと思う。最近は電話以外のコミュニケーション手段もあるが、同じ空間を共有することに較べたらどこか物足りなさを感じてしまう

空間を超えた繋がりについての研究があることをご存知だろうか。ランドルフ・バードという心臓病の専門医は、サンフランシスコ病院心臓病病棟入院中の患者393人について、全ての方に医学的治療は継続しながら一方のグループには米国内の様々な場所から祈りを送り、もう一方のグループには行わなかった。結果は祈られたほうのグループは病状改善傾向の有意差が示されたという。この他にも同様の結果が示された研究が複数報告されている

デューク大学が1986年~1992年に約4000人に行った研究では、毎日祈っている人は、祈らない人に比べて寿命が延びたという

気兼ねなく会える日が来るまで、時には大切な人たちに想いを馳せて健康や安寧を祈ってみてはいかがだろう。

(U)

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