今年もチャレンジシート(病院では「育成記録表」という呼び方をしている)を提出する時期になった。病院に貢献するために何を目標にするか行動計画を立てて提出し、所属長と面談をする
府立病院機構の評価方法は、レベル7~1に細分化されていて、レベル7の昇級は4号で、レベル1は昇級なしというものだ。また、ボーナスについてもレベル7は加算される割合が高く、レベル1の場合、加算はない
そもそも看護の仕事を正しく評価することはできるのか。注射や採血が上手で、患者さんのために寄り添うやさしい看護師は当たり前ですと言わんばかりに評価の要素には含まれていない。それよりも病院の経営に貢献することが求められているのだ
患者さんから加算や指導料が取れる資格を取得することや学会で研究発表し、病院の知名度を上げることは高く評価をされる。これでは、やる気が出ないし、看護の質が向上しないのは当然ではないだろうか
この評価制度が真に本人のやる気を引き出し、スキルアップにつながることで患者さんに還元されることを願うばかりである。
(里)