特別休暇改悪反対闘争の山場を前に、府労組連は、1月24日、エル大阪で「橋下知事の特別休暇大改悪に怒るパパ・ママ緊急大集合」を開催。子育て真っ最中の教員や職員を中心に一般の参加者を含め140名を超える参加で会場は熱気に溢れかえり、闘う決意を固めある集会となりました。
最初に行った劇団「クラルテ」の「3匹の子ぶた」の人形劇で子どもたちは大喜び。「お母さん早く帰ってきて」など思い思いの言葉を書いた折紙や写真を大きな模造紙に貼り付け、1月26日の団体交渉に持ち込む横断幕をつくりました。
その後、3名の方から激励あいさつ。大阪保育運動連絡会の樋口和恵さんは「大阪府の特別休暇改悪のことを聴いてびっくり。橋下知事が国の地域主権戦略会議の委員をしていることもあり全国は注目している。撤回に向け頑張ってほしい」。長らく民間の医療機関で看護師として働いてきた千徳いづみさんは「民間でも子育て休暇を要求し実現させてきた。民間にないとして特別休暇を廃止するのは間違い。民間の状況をもっと改善させるためにも頑張ってほしい」、住友金属で30年間働いて来られた新婦人中央支部の山本裕美さんは「昔は子どもを生んで働き続けること事態が大変だったが、今は民間企業でも働き続ける事が当たり前になってきつつある。大阪府が制度改悪をすると聞いて驚いている。時代に逆行する改悪は許さないでほしい」など橋下知事に対する怒りとともに激励言葉をいただきました。
続いて、会場からは、「父母には、『子どもの顔を見て子育てしてください』というのに自分の子どもには顔を見ながらの子育てができていない。こんな状況なのに廃止するなんて考えられない提案」(小学校教員)。「片道2時間かかる学校へ転勤となった。高速道路を走り通勤時間を短縮しているが保育休暇があるから何とかできている。30分がなくなればどうにもできない」(中学校教員)。「仕事が続けられるよう、子育て制度の充実を求めている矢先。大阪府が悪くなったらよくなる見通しがもてない」(大阪市の学童保育指導員)。「保育特休をとって学童保育と保育所に3人の子を迎えにいっている。なくなればどうにもならない。府は民間を底上げし、牽引していく役目がある」(看護師を配偶者にもつ男性職員)。「保育特休は勤務時間延長の時、当局がこれでお願いしたいといってできた制度。30分の時短をするので廃止したいというのが筋だ」(府女性職員)。「保育特休があるからやっと働き続けれる。民間がないのなら民間にもつくってほしい」(高校教員)。「保育特休を取っている30代の若手職員は、子どもも大事、仕事も大事。時間内で仕事が終れるよう必死に努力している。こんな中堅職員をやめさせていいのか。人を大事にし育ててこそいい仕事ができる」(府職員)。など11名の方から子育てや仕事などの実態や思い、怒りが出されました。
また、日本共産党の小松久府議会議員からは「日本共産党府議会議員団として1月25日に橋下知事に申し入れを行う。撤回に向けてともに闘いましょう」との連帯する発言をもらいました。
情勢報告を兼ねた閉会あいさつで、平井府労組連書記長は、「今回の改悪提案は、職員・教職員や大阪府、さらには中小企業などで働く民間労働者にとっても何のメリットもない。短期間に、府民団体や全国の労働組合などから1200を超える橋下知事に対する抗議・要請のファックスが送られている。また、全職員・教職員署名が2万5千筆に達している。これらの運動をさらに大きくして、橋下知事を大きく包囲し、保育特休廃止をはじめとする大改悪を撤回させよう」と訴えました。