大阪SACHICOは、性暴力被害者を二次被害から守り、ワンストップで救援するために設立された病院拠点型の救援センターで、大阪府の補助金と寄付などによる基金で運営しているNPO法人です。
大阪SACHICOは、松原市内にある民間病院の産婦人科の一角に独立した診察室と待ち合い室、面接室を持ち、24時間体制で相談支援員が電話対応し、必要であれば、すぐに治療に繋いだり、性暴力被害者へのメンタル的なフォローをします。証拠の採取や保管なども行っています。
大阪府の子ども家庭センターも性虐待の事実確認のため受診し、法的対応の根拠と被害児童のフォローをお願いする大切な機関です。私も性非行の子どもの受診をして、アフターピル(緊急避妊薬)を処方してもらったり、性感染症の検査や治療に何度も通い、相談員さんに性教育をしてもらっています。その大阪SACHICOが現在の場所で存続することが難しくなっています。
みなさん想像してください。性暴力に遭った女性が勇気を出して相談したけど、その受診先が一般の産婦人科で、幸せそうな妊婦さんと並んで順番を待ち、まわりにも声が聞こえる可能性のある診察室で、被害状況について話さないといけない場面を…。
被害に傷ついた人にさらに辛い思いをさせない、前を向いて生きていける支援をしたい、それをできるようにしたのが大阪SACHICOです。
本来、府民の安全・安心を守ることは公務の役割です。NPO法人に任せっきりでよいはずがありません。国や大阪府や自治体が必要なお金を出す、民間病院ではなく府内の公立病院を拠点とした性暴力救援機能を整えるべきです。
いま、大阪SACHICOを利用した経験のある当事者の人たちが、存続と発展をめざして府議会への請願署名に取り組んでいます。ぜひ、ご協力ください。
(福祉支部/東大阪子ども家庭センター 前田治敏)
詳細はこちらのnoteをご覧ください▼
https://note.com/sachico_seigan/
Web署名(Googleフォーム)はこちらからできます▼
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSc0Ip_D36ViP-x0csXIu5uXmX2Pr235VTVLqsJ71HkVX4vOhw/viewform