パンチ島田のさすらい放湯記

新寒河江温泉 湯るりさがえ

長く親しまれてきた市民浴場が昨年新築移転し、以前にも増して大いに賑っている。現代的で高級感のある木調の建物に入ると、贅沢なほどゆったりとしたロビー。旧浴場と同じく、源泉には手を加えずそのままかけ流しにされ、紅茶色の湯が高温と中温の二つの浴槽から溢れる。露天風呂が設けられなかったのが惜しいが、浴室の外周に大きく張り出した縁側のような「湯上りサロン」で寝転ぶことができる。液体石石鹸とシャンプーが備付で、市民は更に百円安いのだから、自宅に風呂があっても毎日通いたくなる。何よりも驚いたのは、閉館時刻が迫っても追い立てられるような雰囲気が一切なかったこと(笑)。

※温泉情報

①入浴施設・〇二三七(八六)一一二六

②山形県寒河江市大字島一四七―一五(JR左沢線南寒河江駅から徒歩七分)

③三百五十円(市民以外)

④低張性―中性―高温泉・単純温泉、神経痛・筋肉痛など

公式サイト https://yururi-sagae.jp/

(島田祐輔)

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