秋の要求交渉で大幅賃上げ、働きやすい職場づくりをすすめよう
【府労組連】たった500円の賃上げでは生活改善もモチベーション向上にもつながらない
10月11日、大阪府人事委員会は、府知事と府議会に対し、勧告を行いました。初任給や若年層には一定の賃上げを勧告しましたが、中堅・ベテランの職員はたった500円という内容であり、職場からは大きな不満と怒りの声が上がっています。
府職労は10月18日に知事あてに「秋季要求書」を提出し、団体交渉を配置し、すべての職員の大幅賃上げと働きやすい職場をめざして全力で取り組みます。
職場の声
- 同じ部の同期40人のうち10人が既に退職しています。やはり原因は賃金の低さです。賃上げと地域手当引上げをお願いします。
- 短時間再任用なのに、例年の2倍3倍近くの業務量になっています。業務量に見合った人員配置をお願いします。
- 長い間、非常勤作業員として勤務していますが、府庁の仕事だけでは生活できません。早急に賃金引上げを願います。
- 子育てするための時間の確保ができません。業務量が多く、育児部分休業などの制度が使えないです。
- 今の大阪府は職員個々の責任感に頼りすぎです。マンパワー不足を解消して、健康的に働きたいです。
- 物の値段が上がり、習いごとや交通費など、何もかも支出が膨らむ時代なのに、賃金は全く上がらず、下がるばかりで仕事の意欲もわきません。これでは若い人も大阪府を選ぶ人が少なくなり、職員の増加や質の向上につながらないので全体的に賃金を上げて下さい。
【府立病院】非常勤職員だけボーナスゼロは違法です
府立病院機構は、府職労・府立病院労組の要求に対し、「非常勤職員にボーナスは支給できない」と回答しています。今では非常勤職員は職員全体の3割以上を占め、病院運営には欠かせない存在です。
現在は大阪府でも、国立病院でも、民間病院の多くでも、非常勤職員にもボーナスが支給されています。
「病院経営」を理由にして、非常勤職員にだけボーナスを支給しないのは「同一労働・同一賃金」の原則に反する違法行為であり、絶対に許せません。
職場の声
- 非常勤職員の方も同じ業務に携わり、責任をもって働いています。時間や勤務体系に違いがあるものの同じ待遇が当たり前だと思います。
- 10年以上も働いているのに待遇は変わらない。常勤職員と同じ仕事をしているのにボーナスが支給されてないのはおかしいと思います。
- すでに多くの公立病院で非常勤職員にもボーナスが支給されているのに、府立病院機構で支給されないのは納得できません。物価が上昇して生活も苦しくなってきています。
- 非常勤職員がボーナス支給のある病院へと転職するケースがよくみられます。非常勤職員の定着のためにもボーナス支給を求めます。
- フルタイムで働いています。仕事内容は常勤のお手伝いではなく、同じレベルの仕事を任され、日々こなしています。学会に行ったり、スキルアップや患者への貢献、知識を増やすための資格取得も金銭的に前向きになれず後回しです。ボーナスを希望します。