パンチ島田のさすらい放湯記

神崎温泉 天海の湯

隣に別府という日本最大の温泉地があるために霞んでしまうのは致し方ないが、大分市に湯量豊富な日帰り温泉や温泉銭湯が揃っていることはあまり知られていない。一瞬躊躇うくらい急な勾配を登って辿り着くのは、別府湾沿いの崖の上にへばり付く小ぢんまりした日帰り温泉。家族湯を併設するのは如何にも大分らしいが、湯量に余裕があればこそ。やや滑りがあって柔らかく、微かに特有の香りがある薄茶色の澄明なモール泉が源泉かけ流し。眺望を期待する露天風呂は、事情があって伐れないのか目隠しなのか、視界を遮る木々が少々目障りだが、名前に相応しい景色ではある。

※温泉情報

①入浴施設・〇九七(五三七)七七八八

②大分県大分市大字神崎字蟹喰六二―八(JR日豊本線西大分駅から徒歩十五分)

③五百五十円

④低張性―弱アルカリ性―高温泉・ナトリウム―炭酸水素塩泉、神経痛・筋肉痛など (島田祐輔)

公式サイト https://tenkainoyu.com/

(島田祐輔)

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