組合費以上の経験や恩恵がある
私が府職労に加入したのは入庁と同時でした。当時、社会人枠で転職した身でしたが、新たな環境へのチャレンジということで、期待と不安を胸に入庁式に臨み、研修を受けたのち、生協や組合など、大阪府庁の職員だからこそ加入できる制度などの説明を受けたように記憶しています。「加入しておけば安心かな」という思いで加入しました。
加入のきっかけは人それぞれかもしれませんが、私は労働組合に加入していて良かったという思いしかありません。確かに組合費が必要になりますが、それ以上の経験や恩恵を受けられていると感じているからです。
むしろ、組合費よりも社会保険料(共済掛金)などの額のほうが衝撃的で、これらの恩恵を受けられているのかと思うと、こちらの方がよほど負担感が強いと個人的に感じています。
労働組合というのは日々の仕事や生活に密接に関係していると思います。たとえば、労働組合が交渉したことで、初任給をはじめ給料やボーナスが増えたり、職員が増えたり、新たな休暇制度ができたり、福利厚生が充実したり…。こんなことは自分ひとりで求めても、どうにもなりません。だからこそ、働くうえで労働組合に加入するのは当たり前のことなんじゃないのかなと思っています。
不条理な評価制度をなくしたい
私が民間企業に勤めていたときは、労働組合はありませんでした。労働組合の活動とは縁のない社会人を過ごしてきたのですが、そんな私が府職労の活動に強く興味をもったきっかけの1つに人事評価制度(相対評価)がありました。
なぜ、同じ職場や同じグループでチームとして仕事をしているのに、評価で順位付けされないといけないのか、そしてその評価結果が給与やボーナスにまで反映されてしまう。100点満点の仕事をして、絶対評価で標準評価を受けたにもかかわらず、相対評価で無理やり下位区分にされてしまう。こんな不条理なことはなくしたいという思いが強くあります。
労働組合は特別ではなく身近なもの
労働組合は、働くみんなのためにある組織だと思っています。府職労は決して特別な存在ではなく、とても身近な存在だと感じています。
一人では声をあげられないことでも、声を届けることで、一人の悩みではないということが表面化し、組織として私たちの代弁者として交渉などをしてより働きやすい職場環境や労働条件となるように交渉することができます。そして、そこで実現したことは全ての職員に還元されます。
私自身、困難に直面した経験があります。その時はどうしていいのかわからなくなり、「退職」という言葉も頭をよぎりました。当時の上司に相談したのはもちろんですが、府職労にも相談しました。相談できる先があるということはとてもありがたいことです。
ぜひ、府職労に加入していろいろな経験をしてほしいし、いろいろな声を届けてほしいと思います。そして、府職労の取り組みに主体的に参加することで、職場で仕事をしているだけでは知り合えなかった府庁や府立病院、研究所などで働く多くの仲間とつながることもできます。さらには他の都道府県や自治体の職員とも知り合うこともでき、さまざまな思いや考え方に触れることができ、とても成長できると感じています。
労働組合加入はこちらから▼