労働組合があるからこそ、声をあげることができる 仲間がいるからこそ、あきらめずに立ち上がれる

大阪府関係職員労働組合
執行委員長
小松 康則

新年あけましておめでとうございます。コロナ対応をはじめ、年末年始も業務にあたっておられるみなさんに心より敬意を表し、感謝を申し上げます。ありがとうございます。

さて、一昨年は困難に直面する保健所の仲間と一緒にチームをつくり「保健師、保健所職員増やしてキャンペーン」を取り組み、昨年1月には難病患者団体のみなさんやアルコール依存症の方の支援をする団体のみなさんなど、保健所と関係する団体の方々の協力も得て、署名提出と記者会見を行い、大きな反響を得ることができました。

その結果、昨年4月には各保健所に保健師が1人ずつ増員され、府全体では104人の定数増を実現することができました。

意外かもしれませんが、私は子どもの頃、病気がちな子どもで、小学校に入学してすぐ、おたふく脳炎という病気になり、高熱が続き、脊髄に注射をするという治療を行いました。しばらく学校も休むことになり、友達があまりできなかったことを覚えています。当時から太っていたので、いじめられるんじゃないかと思って、常にまわりのことを気にして目立たないようにしていました。

いま、私は、労働組合の委員長だから声をあげ続けなければならないと思っていますが、正直なところ、恐怖感や不安もありました。以前、団体交渉で、給料カットの撤回を求めて厳しく追及しているシーンがテレビで流れ、ヤフーニュースでも取り上げられました。コメント欄には、ひどいバッシングの言葉が並んでいて、そのコメントは今でも鮮明に覚えています。

それでも、声をあげることができたのは、現場にいるみなさんと、一緒になって立ち上がることができたからです。そして、多くの関係団体や住民のみなさんが背中を押してくれたからです。そして何より、たくさんの府職労の仲間がいたからです。これからも、決してあきらめることなく、たくさんの仲間といっしょに声をあげ続けたいと思います。

今年は寅年です。十二支の3番目にあたり、動物「とら」に対応します。「寅」は「動く」という意味で、春が来て草木が生ずる状態を表しているそうです。厳しい冬を乗り越え、生命力に溢れる春の芽吹きにふさわしい年になるよう先頭に立って頑張りたいと思います。

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