黒字はコロナ禍で奮闘する全ての病院スタッフに還元すべき 黒字を還元し、地域手当・ボーナス引上げ、看護師等のスタッフの大幅増を
病院機構は「令和2年度 資金収支決算」を公表しました。コロナ禍のため、医業収入(入院収入、外来収入)は当初計画の849・8億円を49・2億円下回り、800・5億円となっていますが、新型コロナ関連等の補助金等が、当初計画1・9億円を93・7億円上回り、91・8億円となりました。その他にも資本収入(医療機器購入後、資産になったもの)も当初計画を11・8億円上回るなど、全体として52・7億円の黒字決算となっています。
経営黒字はスタッフの必死の努力の結果
この1年間、各センターでは、大阪府の要請によるコロナ患者の受け入れや重症センターへの医師や看護師などの派遣も行ってきました。また、院内での感染防止対策も取りつつ、応援体制で少ないスタッフでの対応など、まさに全てのスタッフの協力によって対応してきました。
今回の収支決算での50億円を超える黒字は、全ての病院スタッフに還元すべきです。
今すぐ府職員に準じた地域手当の引上げを
この数年間、府立病院機構はいつも「経営が厳しい」を口実にして、一時金(ボーナス)の引上げも府職員より遅らせてきましたし、現在も地域手当の引上げは行っていません(府職員は11・8%、病院機構は11%)。また、今回のコロナ禍の中、病床を確保したとしても医師や看護師が足りないという事態もあらためて明らかになりました。
府職労・病院労組は、あらためて病院機構に対し要求書を提出し、基本給・地域手当の引上げ、一時金(ボーナス)の引上げ、看護師をはじめとするスタッフの大幅増を求めて取り組みます。
みなさん、労働組合に加入し、現状を変えるために、いっしょに声をあげませんか。