コロナ禍の中、通常業務に加え、感染対策、ワクチン接種、時短協力金給付業務など、業務量が増大し、加えてトップダウンで突如始まった見回り隊業務もあり、職員の長時間労働が深刻化しています。この1年間で月100時間を超える時間外勤務をした職員は549人(昨年度182人)となっています(表1)。
こうした実態を踏まえ、府職労は6月24日(咲洲庁舎)と25日(大手前庁舎)の両日、22時~深夜0時まで残業実態調査を行いました。
それぞれの庁舎で22時、23時、0時の3回、ジュースとアンケートを持参し職場を訪問し、残業している職員数を確認させていただきました。職員のみなさんからは「おつかれさまです」「ありがとうございます」の声もたくさん寄せられました。
調査の結果、22時には大手前191人、咲洲61人が残業しており、23時は大手前66人、咲洲23人、深夜0時でも大手前8人、咲洲9人が残業していました。(調査結果は表2参照)
とりわけ、ワクチン接種(職域接種含む)業務や時短協力金支給業務、感染症対策関連職場での残業人数が多く、見回り隊の準備等で残業している職員もいました。
長時間労働解消には職員増が必要
さっそくWEBや郵送で寄せられたアンケートには「生活が不規則になり健康が損なわれる」「家族との時間が取れない」などの声や「ゴールや仕事の意義が見えない」「府民のための仕事ができていない」などの声もありました。
また、長時間労働解消のためには「職員数を増やす」「マンパワーが必要」との声が圧倒的で、現在の長時間労働の主要因が人不足であることもうかがえました。また、「業務量の見直し」「効率化」「業務量に見合う配置」「パソコンへの投資」が必要との意見もありました。
今回の調査結果も踏まえ、府職労は今後も引き続き調査を行うとともに、不急の業務の見直しと過労死ライン超えの職員の負担軽減等を求め、取り組みを強めます。
職員の声
長時間労働をしていて一番つらいと感じることは
何ですか?(アンケートより抜粋)●生活が不規則になること、生活の時間が確保できないこと、健康が損なわれること。
●ゴール(その日の達成目標)や、その仕事の意義が見えないこと。
●家族との時間を取れないこと。
●休日出勤をした後に、振休を強制されること。仕事が終わらないうちに休まされるので、結果的に仕事が滞ったり溜まったりして、そのせいで残業が増えたりする。
●心身のバランスが崩れる。定期的に気が沈む。
●相談できる人が少なくなり、終わりが逆に見えなくなること。
●平日では仕事が終わらず、休日出勤をしなければならなくなったとき、ふと「何をしてるのか?」と思ってしまうことがあります。
●ムダに時間外勤務をしていないですし、見た目だけで時間数が「増えた」「減った」というだけでなく各グループ員の仕事の状況を見てくれていないのでは?と感じています。平日も休日もサービス残業をしている職員は多いはず。
●勤務中、帰宅後も含め、夕食を食べる時間が取れず、そのような毎日を繰り返すことで生理が止まったり、生理痛が重くなるなど、不調
が増え、時間外のみならず通常の勤務にも支障が出てくること。
●それをしないと必要なところに必要なことが行き届かないという事実。