利用者・府民に親しまれる公園づくりめざして <北部公園事務所>
府営公園事務所の「統合」、維持・管理運営部門の公園協会委託で業務量は増大
4月から公園事務所の統合、維持管理部門の﨎大阪府公園協会委託で問題点が明らかになる北部公園事務所の昼休み集会を訪ねました。渡邉分会長をはじめ分会組合員・協会派遣の組合員のみなさんに伺いました。
公園事務所と公園協会に業務分担が分離したことで、煩雑に
4月から北部・東部公園事務所の廃止、改めて北部公園事務所が新設されました。同時に維持・管理運営部門が公園協会委託になりました。今まで同一組織で行われていた業務が維持管理は協会と、組織が分離したことで様々な問題が現れています。権限や手続き、業務の流れが整理されないままに見切り発車した感があります。管理予算を取ってみても大枠は決められていますが、施設の修繕など維持管理は突発的なものもあり、円滑にすすめるにも施設の改変が伴えばその都度「協会」(公園管理事務所)は府に「お伺い」を立てなければなりません。結局、公園の運営にあたり整備部門も管理の状況を把握しなくてはならず、公園事務所と公園協会をつなぎ調整する業務が増えました。また、公園の管理運営と施設等の整備は車の両輪であり、造園職など専門職の育成、伝達がどうなるのか今後の課題として危惧します。
そして、人員減となった北部公園事務所(本部・寝屋川公園)では、調整・工事監督等の業務に府の職員のいない服部緑地や箕面公園に出向いていかなければならないなど、機動性・即応性が低下しています。さらに統合にあたり公園協会の出先機関として「北部公園管理センター」(服部緑地内)も置かれましたが協会本部との関係も個々に整理中の状態です。
府民・利用者のしわ寄せにならない公園運営めざして
「協会」派遣になった職員は、プールの監視や経理業務など今まで従事してきた土木・造園技術職としての業務と違った仕事にも従事しています。
さらにボランティアや府民との協働もうたわれており、維持管理での協力もすすめられていますが、府や協会との関係での懸案事項も調整がうまくいっていないのが現状です。
結局、人員が増えないままの「分離・分散化」の状況は、非効率を生んでいるだけです。公園の維持や管理、整備の継続性を考えても問題点は山積していると思います。分会では、利用者や府民に親しんでもらえる府営公園にするためにも、当局が今後も公園事務所の統合を予定するにあたり、先行実施された北部公園の具体的問題点の改善など公園事務所の統合強行されたもとにあって業務の円滑な遂行と府民サービス低下をきたさないための当面の要求化をはかり運動をすすめていきます。
(府職の友・2002年9月1日付より)