知って!私たちの職場(4)

子ども家庭センターは、子どもを取り巻く諸問題の解決を援助する第一線の現場です。子どもを取り巻く危機は深刻、子どもたちの健やかな発達を願い

岸和田子ども家庭センター : 辻本 淑恵

厚生省の発表でも、児童虐待件数は10年前と比較して倍増し、大阪は全国でもワーストワンです。不登校やひきこもりを含め子どもを取り巻く危機は深刻です。危機の背景には、政治の歪みや大企業の横暴による、国民のいのちやくらしの破壊、競争至上主義の学校教育などがあります。子どもたちの健やかな発達を保障するためには、くらしと平和、雇用が守られる政治の実現、労働者が家族的責任を果たせる労働環境の実現や、子どもたち一人ひとりにゆきとどいた教育と援助をすすめる環境と体制が求められます。

職場は、息つく余裕もない…。

しかし、現状は、相談件数の増加の一途、その内容も危険性、緊急性が増す傾向にあります。複数の困難な事例を抱えながら、通常の相談業務をこなし、さらに連日のように舞い込む緊急ケースにも対応しなければならないという、ひとときの立ち止まりも許されない状態です。

この原因は、業務量の質・量ともに飛躍的に増加しているにもかかわらず、この10年間人員がほとんど増員されていないところにあります。このままでは、職員の健康も損なわれ、充分な相談ができなくなる可能性が予測されます。府民の願いに応え、子どもたちの健やかな発達を保障するためにも、子ども家庭センターの機能と体制の拡充をはかることが重要です。今回の府民署名が子どもを守り、福祉・教育分野での環境改善につながるよう職場・地域から府民との共同と運動を広げます。

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