2025年大阪・関西万博の建設工事について、海外パビリオンの建設準備等が遅れていることなどを理由に、日本国際博覧会協会(万博協会)が工事に従事する労働者に時間外労働の上限規制を適用しないよう政府に要請した(協議している)との報道がありました。
万博開催のために残業規制を除外することは労働基準法に反する行為であり、断じて容認できません。残業規制が除外されれば、労働者は青天井で働かされることになり、安全や健康、生活に大きな影響を与えるだけでなく、過労死や過労自死を引き起こすことにもなります。
労働者の命と健康、権利を守るべき立場にある大阪府として、こうした要請を撤回するよう万博協会に働きかけるよう求めます。
万博建設工事関連で働く建設・運輸等の労働者の安全と健康のため、大阪労働局などの関係機関と連携し、労働基準法をはじめ関係法令が遵守されるよう管理監督を徹底することを求めます。
また、万博関連業務に従事する府職員については、業務量に見合った職員を配置し、時間外勤務の管理を徹底、不払い・サービス残業や長時間過重労働の防止に努めるよう求めます。