府立病院の医療従事者の声【5/16更新】

【府立病院の医療従事者の声1】2021.5.1

挿管患者を管理できる病床もスタッフも不足し、挿管待ちの患者さんが何人もいて、看取りも多く、命のトリアージが始まっていると感じます。府の入院フォローアップセンターに転院調整しても受入れ先がみつからず。本当であれば救える命も救えない事態になっています。

【府立病院の医療従事者の声2】2021.5.3

コロナ病棟への応援勤務。23床の中等症患者の病棟で主にDNR(蘇生処置拒否)、看取りの患者さんで満床。ほぼ高濃度酸素マスク使用、ステロイド点滴で20〜40歳代で気管切開される方もいます。日勤6人+応援4人でしたが、ナースコールにもすぐには対応できない状況です。

【府立病院の医療従事者の声3】2021.5.12

先月、同僚がコロナ感染。生死の境をさまよいました。それを聞いたとき、身近な仲間を失う恐怖を感じ、足の震えが止まらなくなりました。

【府立病院の医療従事者の声4】2021.5.12

認知症や精神疾患のコロナ患者さんもいます。いきなり唾をかけられたり、「この野郎」と罵られたり。認知症でなくとも不安やストレスをぶつけられることもあります。

【府立病院の医療従事者の声5】2021.5.12

本日コロナ病棟応援に。今までの経験で見たことのない情景。人工呼吸器・ハイフロー(高流量酸素療法)、ほぼ全員点滴。ステロイド点滴してるので血糖チェック。少しの体動で酸素濃度が低下するのでほぼ全員オムツ装着。 

【府立病院の医療従事者の声6】 2021.5.12

飛沫(しぶき)が飛んだら危険なので、清拭や洗髪は、使い捨ておしぼりを使用。「ほんとは熱いお湯でタオルを絞ってしたいんです。ごめんなさいね」と声をかけながら行っています。

【府立病院の医療従事者の声7】2021.5.12

暴言を浴びることもありますが「こんなことしてもらえるだけで十分です。ありがとう」と。話すのがしんどい方は手でOKサインしてくれます。申し訳なさと患者さんの必死な状況に涙と汗がにじみ、フェイスシールドがくもります。

【府立病院の医療従事者の声8】2021.5.15

昨日入院された50代前半男性の症状が一晩で急に悪化。ハイフロー(高流量酸素療法)でも酸素飽和度は上がらず、本日夕方に挿菅。呼吸苦の自覚がなく挿菅前も「ほんとにしないとダメなんですか」と話していたほどです。在宅死がいつ起きてもおかしくないと感じました。

【府立病院の医療従事者の声9】2021.5.15

コロナ病棟に異動となり、そこで勤務していた20歳代の看護師が退職されることになりまた。コロナ患者さんに向き合い、一生懸命に頑張っていた方です。 「もうコロナ嫌だ」と。。。 ただただ悔しいです。

【府立病院の医療従事者の声10】2021.5.16

軽快と悪化を繰り返していた患者さんの最後に立ち合いました。「もうあかんな、もう死ぬな」と実感されながら亡くなられました。付き添うことしかできず無力感しか残りません。第4波は今までのコロナと全然違います。 現場で感じる怖さ知ってほしい。気をつけてほしい。

【府立病院の医療従事者の声11】2021.5.16

患者さんの身の回り整えるのは看護の基本。シーツや衣類のシワ、髪の毛1本でも不快に感じる。食べかすも乾燥すると皮膚損傷につながる。「ぐちゃぐちゃのままでごめんなさい」と患者さんに謝りながら整えていく。コロナ病棟では余裕がなく、当たり前のこともできない。

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