大阪府知事選挙・大阪市長選挙結果を受けての府職労執行委員長声明
2011年11月28日
11月27日投開票の大阪府知事選挙・大阪市長選挙で、府職労は「明るい民主大阪府政をつくる会(明るい会)」の梅田章二さんを推薦し、いのちとくらし、安全・安心の府政実現めざし、全力で奮闘しました。また、市長選挙では「大阪市をよくする会(よくする会)」の渡司考一さんの出馬見送りと、橋下・維新の会による独裁政治ノーの一致点で平松邦夫さんへの自主的支援を呼びかける英断を積極的に受け止め、平松市長の再選めざし奮闘しました。
選挙期間中には、「独裁政治ノー」「教育・職員基本条例反対」などの共同が大きく広がり、橋下・維新の会を世論で包囲し、大きく追い詰めました。この共同の前進は、これからのたたかいへの基礎を築くものです。
選挙結果は、これまでの民・自・公の悪政のもとで閉塞感が高まる中、「いまの政治を変えてほしい」「くらしを良くしてほしい」との府民・市民の思いが、ウソとごまかしで「改革者」を装った橋下・維新の会に流れる結果となりました。
府職労は、この3年9ヶ月間、府民・職員切り捨てを進める橋下府政と真正面から対決し、府民・市民の願いに応えるべく「救命救急医療・地域医療の充実」「防災・津波対策など安全・安心のまちづくり」「福祉・教育の充実」などの要求を掲げ、さらに橋下・維新の会の独裁による野望を事実にもとづいて知らせることに全力をあげてきました。
こうしたもとで、橋下・維新の会が「教育・職員基本条例案」については何も説明できず、「大阪都になれば、府民・市民のくらしが良くなる」とウソとごまかしによる「幻想」をつくりだし、法定ビラではこれまでの主張と180度違うことを平気で書き込むという醜悪な姿勢をさらしたことは、私たちの政策と運動が橋下・維新の会を追い込んだ結果です。
今後、橋下・維新の会は、選挙に勝ったことですべてを「民意」として、ベイエリア開発や高速道路・鉄道などのインフラ整備などに莫大な税金を投入する一方で、「財政危機」や「公務員バッシング」とセットで府民・市民のいのちやくらしにかかわる施策の切り捨てを今まで以上に行うことが予想されます。
府民・市民は、橋下・維新の会に「白紙委任」したわけではありません。自治体の首長と議会は、憲法を守り、地方自治の本旨にもとづいて、住民の安全・安心を守り、福祉の増進を進めるという責務を負っています。私たちは自治体労働者として、こうした責務を果たさせるとともに、少数意見や社会的弱者を排除するような独裁的な行政運営を許さない運動の先頭に立って、さらに奮闘することが求められています。
とりわけ、独裁体制を築き上げるための第一歩となる「教育・職員基本条例案」を許さないために、今回の共同をさらに広げ、何としても「教育・職員基本条例案」を撤回させましょう。
また、大阪を独裁政治の拠点にして、国政への進出を狙うなど、さまざまな策動を行うことも予測されます。維新の会が府議会で過半数を占め、大阪市議会でも第一党となっているもとで、維新の会の大阪府知事・大阪市長が誕生したことは、独裁政治が横行するたいへん危険な状況です。独裁政治ノーの世論をさらに高め、いっそう奮闘しましょう。
府職労は、引き続き、府民の安全・安心、いのちとくらしを守り、府民・市民一人ひとりが大切にされる働きがいある府政・市政の実現をめざし、全力で奮闘する決意です。
そのためにも、要求にもとづく共同を府民・市民へ呼びかけるとともに、庁内すべての職員へ府職労運動への結集を呼びかけます。
みんなの力を結集して、これからの展望を一緒に切り拓きましょう。