何かと牛や鳥で話題を呼んでいる、食品などに関してすすめる業務
食の安全を守り 予防体制の充実を
食の安全推進課
食品は生命に関わる常に危機管理を
食の安全推進課では、食品の安全性を確保するために、食品衛生法に基づいて、食品の検査や食品関係施設の監視指導、と畜場や食鳥処理施設での食肉の検査などを行っています。また、動物愛護法や狂犬病予防法に基づき、ペットショップの届出や負傷動物の収容・保護、ペットの正しい飼い方について啓発指導しています。「食の現場では、食生活の変化や科学技術の進歩、輸入食品の増加に伴って、遺伝子組替え食品や環境ホルモン、BSE、鳥インフルエンザといった新しい問題が次々と発生しています。ですから、常に新たな知識を収集しなければ問題に対処できません。また、食品は人の生命に直接関わるので、危機管理がとても大切です。事件発生時には健康被害の拡大防止のため、すばやい対応と情報提供に心がけています」と職場の獣医師さんは言います。
BSE、トリインフルエンザ問題続出、高まる食の不安の中で検査体制の拡充を
大阪府のと畜場では獣医師が牛や豚1頭1頭についてBSE検査を行っています。BSE問題については、平成13年10月から全頭について検査を実施し、日々安全な食肉を供給するよう努めています。大阪府のと畜場においては、年間およそ3万頭の牛が全国から搬入され検査し結果を2週間ごとにHPに掲載しています。
また、鳥インフルエンザについては、食品としての安全性だけでなく、生きた鳥の防疫、人への感染の問題もありますので、庁内関係機関と連携をとって対処しています。「食品を通して人が感染したという報告はないこと、また、万が一ウイルスが鶏肉に付着していたとしても加熱調理(75℃1分)をすればウイルスは死ぬため、鶏肉や卵は安全です。」と情報提供に努めています。
発生前の指導や検査の充実を
獣医師さんは言います。「職場の要求は人員を増やしてほしいということ。本来は、予防が基本。今は、事件が発生してからの対応に労力がとられています。もっと余裕があれば監視指導の強化や検査の充実、啓発に力をいれることができるのに」と……。